ポコンティー畑で会いましょう - カタカタの素 -

大石さんという人がいます。仲良くしてあげて下さい。

ゲームをジャケット買いしていた時代

昔、まだ個人で経営しているゲームショップが多かった頃。

友人の何人かが、あのゲームショップの店長は嫌いだ、苦手だ、等と話していることがありました。

そのショップは、実は私は気に入っていて、どうも今にして思うと、顔を覚えられる程度には通っていたらしく、気さくに話しかけられたり、こちらから頼んだわけでもないのに、箱から中身を取り出して、画面に映して見せてくれたりしたこともあったからです。

 

そんなある日のことです。そのゲームショップに行くと、店長が話しかけてきました。

「どういうゲームを探してるの?」

特に購入するゲームを決めて来た訳でもなかった私は、どういう物を探している、といったことはないんです、といったような返事をしましたら、

「そういうのが一番困るんだよね~」

という言葉が返ってきたのです。

私は買う物が決まっていない状態で店内のゲームを見に行くこともありますが、欲しくなったものがあった時には買える代金は持って行っています。

ですが、この一言が頭に残ってからは、なんとなく、買う物が決まっていない時には行きづらくなってしまって、大手のゲーム取り扱いチェーン店やゲーム売り場のある家電量販店へ行くようになりました。

 

あれから、ゲームやおもちゃを扱っている店舗は姿を消していき、その店舗跡地にも様々な業種のお店が入っていきましたが、どこも長続きしていないようです。

 

今では動画サイトやAmazonで事前に動いている画面や購入者の評価などを見てから購入する事が出来ます。ですが、あの、店内に陳列されている物の中からなんとなく目について、パッケージの情報だけで購入をし、自宅で内容を知るという、ああいうのも、悪いものではなかった、とも思う訳です。